SABOGAL es un thriller judicial en 13 capítulos que, entre animación e imagen de archivo, nos sumerge en la lucha sin descanso de un hombre valiente por encontrar la verdad. Un experimento único en la televisión pública latinoamericana que no te puedes perder. Dirgida por Sergio Mejía y Juan José Lozano; Producida por Liliana Rincón. Una Producción de 3da2 Animation Studios para Canal Capital - Televisión más Humana y Financiada por la ANTV.
"A Sabogal le resulta inconcebible continuar con su vida normal mientras crímenes contra la dignidad humana se llevan por delante los sueños de los hombres y mujeres de su país en la más completa impunidad".
(拙訳)
『サボガル』は13章からなる司法スリラー。アニメーションとアーカイブされたイメージの中、勇敢な男による真実を見つける為の戦いに、我々は息をつく間もなく没頭する。見逃せない、ラテンアメリカ公共TVの、ユニークな実験だ。監督はセルヒオ・メヒーアとフアン・ホセ・ロサーノで、プロデューサーはリリアナ・リンコン。カナル・カピタル「Televisión más Humana(訳注1)」の為に3da2(訳注2)アニメーションスタジオが制作。出資はANTV(訳注3)。
「普通の暮らしを送る中、思いも寄らない事がサボガルに起こり続ける。最も完璧な無処罰の中、人間の尊厳に対する犯罪が、その国の男女の眠りの前にもたらされるあいだに。」
(訳注1)日本語にすると「より人間味のあるテレビ放送」。チャンネル名か番組名でしょうか。オンライン生放送をしてます。サイトは→こちら)
(訳注2)「トレスダードス」と読むのでしょうか。サイトは→こちら。
(訳注3)Autoridad Nacional de Televisiónの略で、日本語にするとテレビ放送国家機関。サイトは→こちら
A judicial thriller that takes us into a fascinating visual universe where Sabogal, lawyer and human rights defender, investigates several crimes against humanity in modern Colombia. With the country in crisis, the protagonist is in constant danger and fights relentlessly, almost obsessively, for justice.
(拙訳)
我々を、興味を駆りたてるビジュアルな世界へと導く、司法スリラー。弁護士であり人権擁護者であるサボガルは、現代のコロンビアで起こる、人道に対する様々な犯罪を調査する。危機に瀕した国で、主人公は絶えず危険な目に遭い、正義の為に、ほとんど取り憑かれたかのように、不断の戦いを続ける。
▼『サボガル』トレーラー(英語字幕)
Annecy 2015. Official Selection.Competition
SABOGAL is a fictional animated feature film anchored in Colombian reality, which immerses us in the history of violence, of hope and of impunity of the country of the 2000s.
It's in a hybrid format. It is a pioneer film in Colombia, with strong influences of the formal and narrative codes of comics and noir novels, that mixes animated imagery with archival imagery.
This project was lead by 3DA2 Animation Studios for Canal Capital (Bogotá. Colombia). 2015
Directed by Sergio Mejía & Juan José Lozano. Produced by Liliana Rincón
(拙訳)
アヌシー2015、オフィシャル・セレクション、コンペティション部門
「サボガル」はコロンビアの現実に深く結びついた架空の長編アニメーション映画で、我々を、暴力の、希望の、そして2000年代のこの国の無処罰の歴史の中へと没入させる。
「サボガル」は、ハイブリッドフォーマットである。コロンビアの先駆的な映画であり、その形態と物語のコードは漫画とハードボイルドから強い影響を受け、アニメーション化した画像とアーカイブされた画像を混合したものである。
このプロジェクトは、2015年、カナル・カピタル(ボゴタ、コロンビア)の為に、3DA2アニメーションスタジオによって指揮された。監督はセルヒオ・メヒーア&フアン・ホセ・ロサーノ。プロデュースはリリアナ・リンコン。
…詳細はこれから調べようと思うのですが、このTVシリーズは子供向けなのでしょうか。とてもハードな物語ではないかと想像します。しかし、内戦の当事国に於いて、戦争というのは実に身近なものであり、だからこそTVアニメのシリーズが作られる、必要とされているのかも知れません。『SABOGAL』と『Las Niñas de la Guerra』、共に内容を理解するには言葉と予備知識の勉強が必要になりますが、同時代に地球の地続きで何が起こっていたのか、そして現在何が起きているのかを知る事で、他の国々を理解し、歴史の教訓とし、忌まわしい災禍を繰り返す事の無いように出来たらと思いました。
フランスで6月13日~18日に開催される、アヌシー国際アニメーション映画祭。そのコンペ外上映作品・長編アニメーション部門よりピックアップ(→作品紹介ページ)。題名が『Capture the Flag』と書いてありますが、原題は『Atrapa la bandera』で、スペインのLightbox Animation Studios社(→公式サイト)社制作のアニメ映画です。昨年2015年の夏に本国で公開され、翌2016年、第30回ゴヤ賞の最優秀アニメーション映画賞を受賞しました(→第30回ゴヤ賞受賞作品一覧)。本国でもヒットし、Paramount Picturesの配給で2016年内に25ヶ国に配給される予定だそうです。
Atrapa la Bandera | Tráiler definitive
DE LOS CREADORES DE LAS AENTURAS DE TADEO JONES / LA AVENTURA / DESPEGA EN/ 3 / 2 / 1 / ATRAPA LA BANDERA / ESTRENO 28 DE AGOSTO EN 2D Y 3D
(拙訳)
旗をつかまえろ | トレーラー決定版
『タデオ・ジョーンズの冒険』の制作者による/冒険が/離陸する/3/2/1/旗をつかまえろ/8月28日上映 2D&3D
ATRAPA LA BANDERA cuenta la historia de Mike Goldwing, un valiente y decidido chico de 12 años, hijo y nieto de astronautas, que siempre ha soñado con ganar al juego de atrapa la bandera. Para poder reconciliar a su familia, que es lo que más desea, deberá atrapar la bandera más significativa de la historia: la que plantaron en la Luna los astronautas en la misión del Apolo XI.
Con la ayuda de sus amigos Amy y Marty e Igor (un lagarto alocado y divertido), emprenderá una trepidante aventura junto con su testarudo abuelo Frank para detener el malévolo plan de Richard Carson, un millonario extravagante que, con el objetivo de colonizar la Luna, pretende borrar de la historia la gesta de las misiones espaciales.
(拙訳)
『旗をつかまえろ』はマイク・ゴールドウィングの物語。マイクは勇敢で毅然としたところのある12歳の少年で、宇宙飛行士の息子であり孫であり、いつも、旗をつかまえるゲームに勝つことを夢見ていた。一番の願いである家族の和解を可能にするために、マイクは歴史上最も特別な意味を持つ旗をつかまえなければならない。アポロ11号計画で宇宙飛行士達が月に立てた旗を。
友達のアミーとマーティーとイゴール(思慮分別がなくて愉快なトカゲ)の助けを得て、マイクは、頑固な祖父フランクと一緒に、ワクワクする冒険を開始する。常軌を逸した大金持ちであり、月の植民地化を目的とするリチャード・カルソンの、特殊任務の武勲を歴史から消去しようとする、邪悪な企みを阻止する為に。
スペインのamazonで、同制作会社の長編アニメ映画第1作『Las Aventuras De Tadeo Jones(タデオ・ジョーンズの冒険)』とのDVD2枚組セットが販売されているのを見つけたので(→こちら)、先日注文しました。本当に「Subtítulos para sordos: Español(耳の不自由な人の為の字幕:スペイン語)」というのが表示されるのかどうか、少し心配しています。
(2016年5月24日追記:amazon.esのカスタマレビューで現在☆1つのレビューが1件ありますが、これは、息子の為に英語で見せる為に購入したらカスティーリャ語とカタラン語のみでガッカリしたというもの。内容についてのコメントではありません。また字幕の件は、いざ届いて再生してみたら、2本とも表示されました。ただ、我が家のノートPCのせいかも知れませんが、なかなかDVDを認識してくれないので少々不安になります。取り急ぎ動作確認が出来たので、感想はまた今度。)
A THOUSAND YEARS AGO / FROM AN ANCIENT LAND LIKE NO OTHER / COMES THE STORY OF A YOUNG BOY AND HIS SISTER / IN A TIME OF TYRANNY / WHEN GREED AND INJUSTICE RULED ALL / ONE BOY WILL CHARENNGE EVERYTHING / BILAL / INSPIRED BY A TRUE STORY/
(拙訳)
千年前/他の何処とも異なる古代の国から/若者とその妹の物語がやって来る/暴虐の時代/貪欲と不正義が全てを支配する時/一人の少年が何もかも変えようとする/ビラール/実話に着想を得た
EVERY NOW AND THEN / COMES A STORY / THAT SHOWS THE STRENGTH OF HUMANITY / AND INSPIRES US TO REACH FOR THE STARS / AN ANCIENT TALE OF TWO CHILDREN / AND THEIR MOTHER / IN 2016 / TRAVEL BACK IN TIME / AND WITNESS THE BIRTH OF COURAGE / ONE BOY WILL CHALLENGE EVERYTHING / BILAL
(拙訳)
時折/物語は生まれる/それは人間の強さを見せる/そして我々が手の届かないものを得ようとするのを鼓舞する/二人の子供の/そして母親の昔話が/2016年に/時代をさかのぼる/そして勇気の誕生を目撃する/一人の少年があらゆる事にチャレンジする/ビラール
(あらすじ…YouTube動画に添付された文章より)
A thousand years ago, one boy with a dream of becoming a great warrior is abducted with his sister and taken to a land far away from home.
Thrown into a world where greed and injustice rule all, Bilal finds the courage to raise his voice and make a change.
Inspired by true events, this is a story of a real hero who earned his remembrance in time and history.
(拙訳)
千年前、偉大な戦士になる夢を抱いていた一人の少年は、妹と共に誘拐され、故郷から遠く離れた国に連れて行かれた。
貪欲と不正義が全てを支配する世界に投げ出され、ビラールは声を上げ、そして変革する勇気を手に入れる。
本当にあった出来事にインスパイアされた、これは、歳月と歴史の中にその記憶をとどめた、真実のヒーローの物語である
公式サイトには各作品の詳細な情報が掲載されています。そして、その「FILME DE PAPEL」社の公式チャンネルがYouTubeにあり(→こちら)、様々な関連動画やトレーラーがupされていて、どの動画も興味深いです。子供向けの作品とアーティスティックな作品が混在していて、『父を探して』に至る道筋が伺えます。
As announced in February, Annecy has found yet another way to promote animated features by establishing a partnership with the Cannes Film Market and participating in the "Goes to Cannes" showcase.
With Annecy Goes to Cannes, the Annecy Festival and Market are giving a handful of project leaders the chance to present the progress of their films and give their pitch in a new setting. The projects were selected from previous Mifa Pitch sessions.
1882, Saint-Pétersbourg. Sacha, jeune fille de l’aristocratie russe, a toujours été fascinée par la vie d’aventure de son grand-père, Oloukine.
Explorateur renommé, concepteur d’un magnifique navire, le Davaï, il n’est jamais revenu de sa dernière expédition à la conquête du Pôle Nord.
Sacha décide de partir vers le Grand Nord, sur la piste de son grand-père pour retrouver le fameux navire.(拙訳) 1882年、サンクトペテルブルク。ロシア貴族の娘サーシャは、祖父オルキヌの冒険生活にずっと憧れていた。有名な探検家であり、壮大な艦船ダヴァイ号の発案者でもある祖父は、北極を征服する最後の探検から戻ってくることは無かった。サーシャは祖父の航路をたどって北極へと出発する決心をする。問題の艦船を発見する為に。
《感想等(ネタばれ有り)》
(ところどころ記憶がおぼろげなので、仏映画公式サイトや配給サイトを見ながら補完しています。エピソードや固有名詞に間違いがあったらすみません。) 2年前に北極を目指して出向したきり帰ってこない祖父。捜索船は出たが、それもまた行方知れず。祖父の名誉は地に墜ち、その名を冠した科学資料を集めた図書館は開館されない。父は大使の職を求めて娘を良家に嫁がせたい。社交界デビューの直前、娘は祖父の部屋から航路のメモを見つけ、それが捜索船がたどったものとは異なる事に気付く。再び捜索船を出して欲しいと娘は舞踏会の場で王子に懇願するが受け入れられない。王子の不興を買い、父からの叱責を受けた娘は、自ら祖父の居場所を突き止めようと決意する。――サーシャが目指すものは、は祖父との再会、遭難した艦船ダヴァイ号の発見、そして何よりも真実を突き止める為の旅だったと思います。その行程は苛酷なものであり、様々な困難が待ち受けています。北方行きの商船ノルジュ号に乗せて貰おうと船長の弟に話しを持ち掛けるが手違いで乗れずひと月待たされ、その間港の宿屋に泊めてもらうも調理や給仕といった未経験の仕事をしつつ貴族とは異なる暮らしを送り、ようやく船に乗り込んだ後に待ち受ける多くの試練。船乗りの経験も無く、しかも女性であるサーシャには大変な日々だっただろうと思うのですが、船員としての仕事を覚え、他の船員を助け、仲間の信頼を得ていく過程には、彼女の賢さと勇敢さが良く表れていて、感嘆させられました。
原題『Tout En Haut Du Monde』を映画祭通訳の方は「世界の天辺」と訳していましたが、たどり着いたかに思えたそこは何も無い氷の世界であり、絶望の世界に感じられました。零下と飢えの極限状況の中で船員達との争いが起き、仲の良かった者からもののしられ、それでもくじけないサーシャの強さに感動とあこがれを覚えました。その強さと聡明さゆえ、サーシャは仲間の信頼を回復し、北極点に到達します(サーシャの方位磁石が回転していたので、そう判断しました)。最後、祖父が立てた小さな旗が風に飛んでいくのですが、本当に大事なのは未開の地を征服する野心や名誉ではなく、真実を目指し探求する過程にこそ意味があるのだというメッセージであると受け止めました。全体として、美しく感動的な物語だと思ったのですが、ネガティブな感想も少しだけありました。下の方にこっそり記しておきます。
今回の映画祭の上映では、ゲストに絵コンテ・作画監督のハン・リヤン・ショー(Liane-Cho Han)氏を始めとするスタッフと、プロデューサーのロン・ディアンス(Ron Dyens)氏が来日されました。その時語られたコメントや質疑応答を、当時の内容を正確に再現出来てはいないのですが、私にとって印象が強かった部分を書き留めておきたく、メモを元に記します。
(ハン氏より)レミ・シャイエ監督は、西洋に良くありがちな作品と異なるものを狙った。展開の早いストーリー・くだらないジョークと正反対の知性で取り組んだ。詩情性のある作品を小さい子供でも理解する事を証明したかった。これはリスキーな賭けで、プロデューサーのロンさんだけがセンスの確かさで、この作品の可能性を信じてくれてた。そして、5歳の子供でも見て楽しんでくれた。常に同じ様なものでなくても子供は喜ぶことを証明してくれた。
(Q1:最初に発表されたティーザーよりもサーシャのデザインが幼くなっているが、変更の意図は?)
―当初はサーシャの唇が描かれている。しかし、制作の予算から出来る限り単純化して、モチーフを減らした。パイロットはフルアニメ・2コマ撮りで撮っているが、作監として入った時点から、とにかく情報量を減らすしかなかった。パイロットも本編もフラッシュで作っているが、作業を減らすために「シンボル」という機能を使った。アニメートも基本は3コマ撮りで、日本のアニメの制作の流れを参考にした。派手に動きまくるアニメーションではなく、感情に重点を置いた。
(Q2:作画の参考に3Dモデルを使っているか?)
―3Dモデルは乗り物(船・馬車・そり)だけ。人物には使っていない。
(Q3:色使いが深かった。色彩のコンセプトはどうやって決めたのか?)
―色は、美術監督で画家でもあるパトリス(Patrice Suau)の貢献が大きい。シーン毎の小さなスケッチで色のシステムを作り、プログラムで色のバランスがとれるようにし、本編の画像に配色出来るようにした。(←この辺りは理解が追いつかず、上手くメモがとれていません…)パトリスも監督も、20世紀初頭の電車内の広告(ここでカッサンドルの名前が挙がったような覚えがあるのですが、メモしておらず…)、印象派、ナビという美術の流れ(ナビ派を指していると思います。→参考:ここやここやここ等)に影響を受けている。
(Q4:サーシャの前髪が垂れる意図は?)
―キャラクター毎にシンメトリーがある。どのキャラクターかの判断をしやすくする為。これを壊す為に、髪の毛を一本だけ動かしている。
……、と、ここまで書いて、「アニメ!アニメ」にイベント・レポートが載っている事に気が付きました(→こちら)。最後の質問のシンメトリーに関しては「キャラデザは反転できるように左右対称としている。」との事です。また、映画祭コンペ審査員の方々のコメント等も載っていて、専門家ならではの見所に示唆を受けました。
この記事の上の方に関連リンクを大量に載せていますが、現状日本語情報が少ないので参考になるかと思います。特に、フランスの映画公式サイトは概して長期間は置かれないので、一覧をお勧めします。「Carnet de voyage(旅の手帖)」はpdfファイルがダウンロード出来ますので(→こちら)探検の持ち物や航路をチェックしたり、ロープの結び方を練習するのも、将来何かの役に立つかもしれません。
DESCRIPTIONAna, una niña tímida y sobreprotegida, se convierte en una pirata intrépida, decidida y aventurera cada vez que su bañera mágica se transforma en un barco corsario. Con Cua-cua su amistoso y fiel pato de hule, viven aventuras fascinantes, trabajan en equipo y resuelven problemas a través de estrategias. Ana Pirata demostrará que todos tenemos un valiente adentro, enfrentando los riesgos más temidos y los peligros jamás imaginados.
→FORMATO:Serie de ficción animada con un gran componente musical.
→AUDIENCIA:Niños de 4 a 6 años.
→PRIMERA TEMPORADA:12 episodios de 6 minutos.
→OBJETIVOS:Desafiar los estereotipos de género, dar herramientas a los niños para superar el miedo, promover la autoconfianza.
(拙訳)作品解説アナは内気で甘やかされて育った少女。魔法のお風呂が海賊船に変わる度に、大胆不敵で毅然とした向こう見ずな海賊に変身する。仲良しで忠実なゴム製アヒルのクアクアと共に魅惑的な冒険におもむき、チームワークで活躍し、作戦を組んで問題を解決する。海賊アナは、私達が持っている勇敢な内面や、より恐ろしい危機に立ち向かうところや、これまで見た事も無い危険の数々を見せることでしょう。
→形式:素晴らしいミュージカルで構成されたフィクションアニメシリーズ
→視聴者:4歳~6歳の子供
→第1シーズン:6分×12話
→目的:ジェンダーのステレロタイプに挑み、恐怖を乗り越える道具を与え、自分を信じることを奨励する。
紙の質感がはっきりと見えるのが面白いのですが、どうやってアニメーションを作っているのだろう…。と思っていたら、メイキング動画が。パソコンでデザインして、切ったり貼ったり組み立てたり…、人形も舞台のセットも紙で作っているのだから恐れ入ります。紙の質感とは違い、人形を動かす為の金属の骨組みはがっしりしてます。 ●Puerto Papel / Making of
…動画をUPしている「Zumbastico Studios」は、このアニメの制作会社なのですね。サイトは→こちら。チリの会社だそう。作品一覧のサムネイルを見ると他の作品も面白そうで、後日改めてチェックしたいと思います。「Puerto Papel」の紹介ページは→こちら。12歳のマチルダは特殊能力を持っていて、毎日、新しく、並外れた、不条理なマジックパワーと共に目覚め、それはコントロールも選ぶのも出来ない。友達のカルロスだけが彼女の秘密を知っていて、一緒に「プエルト・パペル」という町で、とてつもない体験や、誤解を招くようなおかしな事をして暮らしているのだそうです。
2月28日(現地時間)に第88回アカデミー賞が発表され、短編アニメーション賞は「Historia De Un Oso(英題:Bear Story、或る熊の話)」が受賞したとの事(→参考:映画.com)。BBC電子版西語版では、授賞式の前にノミネート情報として記事をupし、受賞発表後に加筆修正をしていました(→こちら)。チリの映画がアカデミー賞にノミネートされるのは2013年外国映画賞部門の『NO』以来なのだそうです。短編アニメーションにノミネートされた競合作品の中にはピクサー・アニメーション『ボクのスーパーチーム(→映画.comの作品紹介)』もあり、上記BBC電子版西語版によると、Gabriel Osorio(ガブリエル・オソリオ)監督は「我々はピクサーと競合していて、それはとんでもないことだ。我々は違うレベルのアニメーターで、ピクサーはアニメーションのオリンポスだ。想像してごらん、我々の短篇にかかった費用は4万ドルで、その金額で彼らは映画の一秒分を作る」と笑いながら語ったそうです。しかし、そのような冗談めいたコメントとは裏腹に、この短編アニメーション作品は、どてもハードな背景を持った物語だそうです。