先日、東京・吉祥寺の「武蔵野市立吉祥寺美術館」にて「萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく」(→公式サイト、→チラシPDF)を見てきました。5月29日(日)まで開催で、5月6日より一部展示入れ替えとの事です。
▼写真は、建物外観と撮影コーナー。撮影コーナーは、『百億の昼と千億の夜』の阿修羅王と『スター・レッド』のレッド・星。
SFに特化した原画展で、萩尾望都氏の約40年に渡る画業が一覧出来ます。原画ならではの迫力と凄み。そして、アナログ彩色ならではの緊張感。ただただ、圧倒されるばかりでした。いくつかの作品のイラストを見ていると、頭の中でストーリーが去来してきたものでした。漫画以外には小説のために描き下ろされた挿絵や表紙の原画も展示されていて、それらは初めて見るものばかりで、新鮮な感動がありました。掲載誌や書籍の展示もまた、往時の雰囲気が伺えて、興味深かったです。 原画の展示によって初めて気付く事もあり、過去2回出た作品集の表紙イラストは原画もまた小さいサイズなのですね。実に細かい彩色でした。そして、『バルバラ異界』ではカラーページにPCを用いて彩色しているように思われたのですが、人物はアナログ彩色で、PCに取り込んで仕上げをしていた事を知りました。原画部分が拝見出来て良かったです。展示入れ替え後はまだ行っていないのですが、新しく拝見出来る原画がどのようなものなのか、楽しみです。
(最終更新日:2016年5月6日)