2016/08/18

『Sabogal』TVシリーズ、YouTubeで配信


 当ブログ2016年08月11日付け記事でご紹介した、コロンビアのTVアニメシリーズ『SABOGAL(サボガル)』。予告通り、8月13日から第1シーズン全13話をYouTueで配信開始。1話ずつ順次公開していくのかと思いきや、いっぺんに全話が配信されていました。



 やはり、セリフがごくわずかしか聞き取れず悲しい…(泣)。今日から開催される広島国際アニメーションフェスティバルでは日本語字幕付きの映画版が上映されるのですよね。見に行かれる方が羨ましい…。思えば、同フェスで上映される『O apóstolo(使徒)』も、2013年12月にセルバンテス文化センター東京で上映されたのですが(ガリシアを舞台にした映画を上映するイベントがあり、その上映作のひとつ。→サイト→作品紹介ページ)、英語字幕+上映後は西語でディスカッションだったので、内容があまり掴めなかった(当時のツィートは→こちら→こちら、大したことがつぶやけていなくて、お恥ずかしい…)ので、日本語字幕付きを見られる方々が羨ましいです。東京近郊に住む者が日頃の地の利を棚に上げて羨ましがるのも何ですが…。


 閑話休題。『SABOGAL』TVシリーズはCanal Capitalも以前からYouTubeに全話配信していて(→こちら)、再生時間の長さが倍なので、何処まで同じ内容なのか、すぐには分からないのですが、こちらは自動生成のスペイン語字幕が表示されるので、この字幕は必ずしも正確に生成されていないかも知れませんが、聞き取りのヒントにしたいと思います。また、画面に何らかの文字が表示されたら、再生を止めてメモして辞書を引こうと思います。


 手始めに第1話から幾つか…。
sabogal_t1_e1_1.jpg
▲番組が始まる前のアナウンス画面。(拙訳)次の番組は、テレビ放送国家機関のTV放送とコンテンツの発展を目的とした基金からの財源による出資を受けている。

sabogal_t1_e1_2.jpg
▲番組冒頭の断り書き。(拙訳)「サボガル」は架空のオーディオビジュアル作品である。事件、場所、名前、人物は、表現されているシチュエーションと同様、作者達の想像の産物である。存命或いは亡くなった人物達が巻き込まれた実在するシチュエーションと類似するものは、いずれも偶然の一致である。

sabogal_t1_e1_3.jpg
▲第1話に2回出て来る落書き。(拙訳)明かりを消すのは、この国から去る最後の者…。


 …落書きされた文字が意味深ですが、弁護士フェルナンド・サボガルとその妻マルセラは、立て続けに起こる人権侵害事件の為に、国外へ逃れる事もままならないという状況なのでしょうか。3DCGアニメが現在の出来事、2Dアニメが過去の出来事として表現されていると思われます。2Dアニメパートにはショッキングなシーンがあります。そして実写パートは現存するビデオを元にしているのでしょうか。このTVアニメシリーズ、対象年齢がかなり高めだと思うのですが、近年のコロンビアの事情を反映しているとすれば、それはとても厳しい事だと思いました。


(最終更新日:2016年8月19日)